時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

令和3年を寿ぐ恒例の新春講演・名刺交換会を次の要領で開催しますので、ご案内申し上げます。

昨年は新型コロナ禍の感染症対策で大変な年となりましたが、経済はV字回復を目指して新型コロナウイルスとの共存下で復活してきています。そして令和3年前半でワクチン接種や充分な感染対策などを進め、東京五輪を開催し投資や開発を活発にすることで、大きな経済効果だけでなく雇用の創出も期待されています。さらに2025年に日本国際博覧会（略称「大阪・関西万博」）が開催される予定ですが、これら国際的なイベントを通じて、日本経済がさらに拡大し発展することを期待したいものです。恒例の新春講演・名刺交換会では、産業界および教育界から3名の講師にご来駕いただき、進むべき道標をお示しいただきます。

まず、「素材系企業における技術開発」と題して、ユニチカ（株）代表取締役　社長執行役員の上埜修司様にご講演いただきます。同社は1889年に尼崎紡績として創立し、1969年ニチボーと日本レイヨンの合併により、総合繊維会社として歩まれた後、現在は高分子、機能資材、繊維などの、機能素材メーカーとして発展されています。また経営理念である「暮らしと技術を結ぶことによって社会に貢献する」を基本として、「安全で安心な暮らし」や「便利で快適な暮らし」、「環境と共生する暮らし」を実現することで、最終的にはSDGsに貢献するべく、長期ビジョン「G－STEP30」を策定されています。

また、国立大学法人京都工芸繊維大学　学長の森迫清貴様に「産学連携の博士人材育成－デザインセントリックエンジニアリングプログラム－」と題してご講演いただきます。同大学は、明治末に創立された京都蚕業講習所（1899年）と京都高等工芸学校（1902年）を母体として、1949年に京都工芸繊維大学として設立された後、総合的な工学系大学として発展されてきました。そして第4次産業革命が進む中、2019年から従来と本質的に異なるイノベーションを導くために、従来の理論化や分析だけでなく「デザインシンキング」も活用した技術開発・製品開発を行う力を身に付けた博士人材を育成すべく、デザインを中核とした工学教育プログラムを開講されています。

最後は、日油（株）特別顧問の小林明治様に「挑戦と協創『バイオから宇宙まで』」と題してご講演いただきます。日油（株）は、「バイオから宇宙まで幅広い分野で新しい価値を創造し、人と社会に貢献します」を経営理念とし、1937年の創立以来、科学メーカーとして多方面に事業を展開されています。そして、生活の豊かさに貢献する機能材料を開発・供給する存在感ある企業であることを示すため、「ライフ・ヘルスケア」「電子・情報」「環境・エネルギー」の3分野での成長を図るだけでなく、企業の社会的責任を果たし「信頼される企業」となることを目指されています。

ご来聴には「良い講演会だったね」と満足していただけますよう、当協会が自信をもって企画いたしました。是非ともご参加いただきますようお願い申し上げます。