時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

令和4年を寿ぐ恒例の新春講演・名刺交換会を次の要領で開催しますので、ご案内申し上げます。

2021年は前年に引き続き新型コロナ禍の感染症対策で大変な1年となりました。その中で、東京オリンピックとパラリンピックは大過なく開催されました。また経済ではK字回復と呼ばれ、飲食や宿泊、交通などの非製造業が大きく落ち込みましたが、自動車などの製造業は海外の需要もあり比較的大きく回復しました。これから、さらなるワクチン接種や充分な感染対策などで新型コロナ禍の対応を進めながら、経済や雇用の回復への取組みが最優先で行われます。また2021年の真鍋淑郎氏のノーベル賞受賞で、SDGs関連技術開発やESG投資が一層活気づき、脱炭素産業の成長が期待されます。さらに2025年には空飛ぶ車の展示が計画されている日本国際博覧会が大阪で開催される予定ですが、この国際的なイベントを通じて、日本経済が復活し拡大することが望まれています。

恒例の新春講演・名刺交換会では、産業界および教育界から3名の講師にご来駕いただき、進むべき道標をお示しいただきます。
まず、「“Be the best SPICE ! ” ～心躍る極上のスパイスを目指して～」と題して、新日本理化(株)代表取締役　社長執行役員の三浦芳樹様にご講演いただきます。同社は1919年の創業以来、水素化技術などを基盤として独自技術力を軸にお客さまのニーズに寄り添い、油脂化学と石油化学の両分野を手がける化学素材メーカーとして発展されてきました。また「もの創りを通して広く社会の発展に貢献します」という経営理念のもとに、これからの100年も「人と化学に向き合う」精神を貫き、社会の期待と信頼に応えることを目指しておられます。
また、公立大学法人大阪　大阪府立大学　学長の辰巳砂昌弘様に「全固体電池の開発と大阪公立大学」と題してご講演いただきます。同大学は、1883年を創基の年とする獣医学講習所などを母体として1949年に、工学部・農学部・教育学部などを擁する浪速大学として設立された後、大阪府立大学に改称されました。その後2005年には、大阪女子大学や大阪府立看護大学と統合し、総合大学として発展してきました。さらに2022年度には大阪市立大学と統合し、幅広い学問領域を擁する、学生数約1万6千人の全国最大規模の公立総合大学である大阪公立大学が開学します。
最後は、(株)サクラクレパス代表取締役社長の西村彦四郎様に「サクラクレパス１００年の歩みとこれから」と題してご講演いただきます。同社は、1921年に日本クレィヨン商會として創業された後、クレヨンの使いやすさとパステルの美しい発色を兼ね備えたクレパスを開発し発展されてきました。最近では、オランダの老舗のロイヤルターレンス社などをグループに加え、画材・文具総合メーカーとして製品をグローバルに販売しています。そして、これからの100年も「こころ」のある「色」を通じて美術教育や人々の心豊かな生活への貢献を続けることを目指しておられます。
ご来聴者には「良い講演会だったね」と満足していただけますよう、当協会が自信をもって企画いたしました。是非ともご参加いただきますようお願い申し上げます。