時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

令和6年を寿ぐ恒例の新春講演・交流会を次の要領で開催しますので、ご案内申し上げます。

2023年初旬は新型コロナ禍の影響がまだ残っていましたが、5月8日から社会はアフターコロナに大きく移行し、最近では電車内でマスクをする人も減ってきました。そして、海外からの旅行者の数は増え、9月には2019年と同数まで復活し、自動車の輸出額も円安による輸出促進効果を受け、9月としては過去最高に達しています。そして2023年の実質GDPは2019年を上回る額までに回復することがIMFに予測されています。また、ウクライナ問題やパレスチナ問題などの国際紛争や米国の高金利政策の影響で円安が進み、大きな物価高になっていますが、政府は、先端半導体工場建設などで日本への投資拡大や、実質賃金の上昇を伴う経済成長で日本経済が再び成長期に入ることを目指しています。さらに2025年の大阪・関西万博開催が迫り、建設ラッシュが続いていますが、この国際的なイベントを通じて、日本経済とともに大阪経済がさらに復活し拡大することが期待されます。

まず、「島津グループのサステナビリティ経営」と題して、(株)島津製作所  代表取締役社長の山本靖則様にご講演いただきます。同社は「科学技術で社会に貢献する」を社是に、「“人と地球の健康’’への願いを実現する」を経営理念に掲げられ、分析・計測機器や医用機器、産業機器、航空関連機器について事業展開され、2025年には創業150年を迎えようとされています。そして、「人の健康」「安心•安全な社会」「産業の発展」に注力するサステナビリティ経営に努めておられます。

また、藤澤正人様は腎泌尿器科学分野の第一人者であり、産学連携によって国産初の手術支援ロボット「hinotori」の開発に尽力され、臨床において実用化することで、2022年に第46回井植文化賞を受賞されました。「デジタル・ロボット技術が拓く未来医療」についてご講演いただきます。また今年で創立122年を迎え10学部15研究科を有し約16000人の学生が学ぶ神戸大学の学長として、知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点を目指した発展を推進されています。

最後は、第一工業製薬(株) 代表取締役社長の山路直貴様に「健康経営とワークエンゲージメント向上について」と題してご講演いただきます。同社は1909年の創業以来、「品質第一、原価逓減、研究努力」を社訓に、「産業を通じて、国家・社会に貢献する」を社是として発展され、工業用薬剤の首位と紹介される化学素材メーカーです。2020年4月からは幸福を意味するスペイン語に囚み「FELIZ 1 15」と名付けた経営計画を推進し、2025年に向けて幸福度経営を目指しておられます。
ご来聴者には「良い講演会だったね」と満足していただけますよう、当協会が自信をもって企画いたしました。是非ともご参加いただきますようお願い申し上げます。