時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

令和7年を寿ぐ恒例の新春講演・交流会を次の要領で開催しますので、ご案内申し上げます。

昨年は、新型コロナの話題もめっきり少なくなる一方、世界中から日本に訪れる旅行者数が3500万人に、その消費額も8兆円となり過去最高となりました。また、年初から円安となり物価高が進行しましたが、8月の“令和のブラックマンデー”の後、円高に転換するなど大きな変動の年でした。また、国際紛争がより拡大し、環境問題対策も息切れしました。しかし、令和7年には欧米の高金利政策が終り、世界経済は安定成長に移行することが予測されています。そして、日本政府は先端半導体工場建設などで日本への投資拡大や、さらなる実質賃金の上昇を伴う経済成長で、日本経済が再び成長期に入ることを目指しています。さらに今年に開催さ れる大阪・関西万博を通じて、日本経済とともに大阪経済がさらに復活し拡大することが期待されます。恒例の新春講演会・交流会では、 産業界および教育界から3名の講師にご来駕いただき、進むべき道標をお示しいただきます。

まず、「日本ゼオンの経営と新規事業創出への取組み～2030年のビジョン実現に向けて～」 と題して、日本ゼオン(株) 代表取締役社長の豊嶋哲也様にご講演いただきます。同社は「大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」を企業理念のもと、 独創的な技術・製品・サービスの提供を通じ、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献することを掲げられておられます。独自 技術で抽出したナフサ由来のC4・C5留分を原料としたエラストマー素材事業や高機能材料事業を柱としておられる化学メーカーです。 2021年 度からは、2030年度に向けた中期経営計画がスタートし、 現在は4つの全社戦略のもとで、2030年のビジョンの実現を目指しておられます。 

また、国立大学法人奈良国立大学機構奈良女子大学前学長の今岡春樹様に「女性エンジニアがあたりまえに活躍する時代に向けて」と題してご講演いただきます。同大学は1908年に設置された奈良女子高等師範学校を前身とし、1949年に「女子の最高教育機関として、広く知識を授けるとともに、専門の学術文化を教授、研究し、その能力を展開させること」を目的に奈良女子大学として発足された後、2004年に国立 大学法人となり、2022年に奈良教育大学との法人統合と同時に工学部を開設されました。

最後は、スガイ化学工業(株) 代表取締役社長の野間 修様に「和歌山の化学工業とスガイ化学〜受託事業に身を置いて一世紀〜」と題してご講演いただきます。同社は1928年の創業以来、 独自の有機合成技術と生産技術を培って、「一品一社」の受託製造プロセスを確立し、 医薬、農薬、機能性素材の中間物や界面活性剤などの幅広い分野の製品を提供され、また独自製品の開発にも力を注いでおられます。また、 種々の社会課題に対応し、「幅広い産業の進化を加速させるファインケミカル企業」を目指しておられます。
ご来聴者には「良い講演会だったね」と満足していただけますよう、当協会が自信をもって企画いたしました。 是非ともご参加いただきますようお願い申し上げます。